梁に板を渡して足場を造り、その上に母屋に棟木、束(うだつ)等の材料を上げてゆくのですが、束はともかく母屋や棟木は長い丸太なんで一人じゃ重くて上げられませんよ。
ボロユニックはすでに旋回部分の歯車が限界まで破損して使い物にならなくなってました。ま、クソ重たい梁や桁を上げるところまで何とか動いてくれたから上等でしょう (^o^)
なので後は人力で何とかしなくちゃいけません。
小屋の構造材は細めの丸太で比較的軽いから「滑車」を使うことを思いつきました。…人間困ると無い知恵や記憶を総動員するもので、私も小学校の理科で習った滑車の原理を思い出したわけです。
ひとつの滑車を使えば半分の力(重量)で動かせるし、実際あまりの軽さに笑ってしまいました(といっても結構な力仕事でしたが)。
屋根裏を「寝室兼プライベートルーム」にすることは決めてたけど、屋根が7寸勾配だから狭いんですね。
なので柱を立てて片側の勾配を変えることで居住空間を確保することにしました。

ログハウスだとドーマーという巨大な出窓みたいのを造って屋根裏を広くするのが定番で格好も良いけど、単純に勾配を変えた方が仕事が速いわけです。
この頃はもう「プロの仕事に近づこう」とか「少しでもオシャレでカッコ良く」なんてこだわりは捨ててましたね。
自分の希望は最低限かなえつつも手間と時間のかかることはどんどん切り捨てて「いかに手を抜いて簡略化しながらさっさと終わらせるか」が最大のテーマでしたよ(それでもプロの何倍も時間がかかるわけですし)。
昨日も書いたけど「こだわる程に家が建たなくなる」現実をイヤという程味わいましたからねぇ …(^_^;
ちなみに図面のない(頭の中に何となくある)建設作業なんですが、土台から上の丸太加工に関してだけは方眼紙に絵を描いて一本一本の寸法や加工法を計算して書き留めてました。
というのも角材と違って丸太は太さや曲がり具合がまちまちで、うまくおさめるには柱の長さやカットの方向や深さもそれぞれ違ってくるんですね。
プロみたいに同じような太さで真っ直ぐな丸太ばかり仕入れてくるならそんな面倒もないけど、何せ敷地の木を倒した材料ですから長さも太さもバラバラなんですよ〜。
なので丸太を一本ずつ転がしながらじっくり観察して、使う場所や加工法までそれぞれ考えるから、とてもじゃないが憶えてられないわけです。
ところでこの年は一気に屋根を貼るところまで終わらせたから、今までと比べて相当なハイペースでしたよ。
もちろん「うだつが上がって」やる気が倍増したのもあるでしょうが、経験値も上がってチェーンソーをはじめ丸ノコ等々の道具の扱いに慣れてきたからでしょうね。
それと当時は電気を引いてなかったけど、その生活スタイルが一応確立したこと。それと作業に集中するため不要なことを全て切り捨てたのが大きかったと思います。
でも今になってみると一つの目的にこれほど集中した時期(2〜3年)は無かったでしょうねぇ。
最近じゃすっかり与太っていい加減な性格に戻ってしまいましたが、今でも「もののけに取り憑かれてたんじゃないか?」と想うくらいで、自分でも信じられないですよ …(^-^;



