でたらめ山暮らし/ブログ版

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旅の思い出むかし話4 …牛の出産と脱走事件

 そういや牧場に初めて来た時、道ばたに雨ざらしでボロボロの「ジャイロⅩ(3輪の原付スクーター)」がエンジンキーを刺したまま放置してありました。
 捨ててあるかと思って聞いたら「いや、これもちゃんと使い道があるんだ」との返事だけど、その時の私には「…??」でしたよ。


 で、数日後ある朝のことです。
 いつものように牛舎に向かったら、外でたたずんでる牛が1頭いるんですよ~! あっと驚く私や相棒と目があったとたん小走りに去ってゆきました。
 見ると近くに積んである飼料の山が大量に食われた後で「これが奴の逃走資金か!」などと考えてる場合じゃなく、慌てて主人を呼びに行きましたよ。
 
 すぐに家人が駆けつけたが、脱走牛はすでに表の農道まで呑気に進んでました。
 それを見た主人から「ジャイロで追いかけろ~っ」との指令が出て、やっとあのボロスクーターの存在理由が判明したわけです。

 で、慌てて追跡を開始したが、本気を出した牛は見かけによらず逃げ足の速いこと。こりゃ未舗装のでこぼこ道を走る原付じゃ追いつけそうにありませんよ~。
 しかしやがて飛び出してきた自動車が進路をふさいで挟み撃ちとなり、もちろん主人の車です。…なるほど、こういう作戦だったわけですね。
 追い詰められた牛を見て一瞬「闘牛場の場面」が浮かんだが、すでに観念したのか暴れることもなく素直にお縄ちょうだいで連行されていきました。

 結局、繋がれた牛舎からどんな手口で脱出したか不明だし、手慣れた感じの捕り物は「よくある出来事なのかなぁ?」と疑問に思ったが、あえて詳しいことは聞きませんでした。

 そういや滞在中に一度だけでしたが、牛たちを柵で囲った場所に放してやったことがあります。
 放牧とは程遠い狭さだけど、それでも軽やかに駆け回ったりして伸び伸び過ごしてるような雰囲気でした。
 多くの人間は管理拘束される人生を望むようだけど、きっと牛は大地で自由に生きることを好むんでしょうねぇ…。



 話は変わってある日の昼食時、突然産気づいた牛がいまして手伝いに駆り出されました。
 見るとすでに仔牛の頭と前足は出てきてるが、そこでストップして母親は苦しそうに叫んでる。話じゃ乳牛は難産が多く自力の出産が難しいそうです。
 なので仔牛にチェーン(鉄の鎖)を巻き付けて、綱引きみたいに皆でかけ声しながら引っ張り出すわけですよ~。
 人間の出産と違い(って見たことないが)チェーンで引きずり出されて地面にドーンと落下する荒っぽい作業ですが、それでも牛の場合はケガをしないように体ができてるんですねぇ。
 
 さらに凄いのは生まれてすぐに立ち上がろうとすることで、自分で歩けなきゃ母乳を飲めないと知ってるみたいです。また母親も見守ってるだけで仔牛が立ち上がるまで乳をやろうとしませんでした。
 やがて(10分くらいかな)なんとか自分で頑張って立ち上がり、まだヨタヨタだけど歩けるようになりましたよ~ (^_^)

 そしてこの時点で仔牛と母親を引き離します。
 直接母乳を飲むことを憶えてしまえば後々面倒になるとかで、私としては自然の理に反してかわいそうに思うが仕方ないですよねぇ…。

 それから後の仕事ですが、相棒は暴れる仔牛に抱きついて押さえつけ、私はヘッドロックしながら口をこじ開けて巨大な哺乳瓶を無理矢理突っ込むわけです。
 こちらとしては「いいからとにかく飲めっ、飲まなきゃオマエは死ぬんだぞ~っ」って立場ですが、当然そんなモノから飲む本能はないんで、最初は白目をひんむいて嫌がり口からダラダラとこぼしてます。だけど母乳の味はわかるみたいで、そのうちおとなしく飲むようになりましたよ。


 で、何か知らんが私が仔牛の世話係に任命されまして、畑に出る以外の時は決まった時間に乳を飲ませに行くことが優先仕事となりました。
 仔牛小屋には他にも数頭いましたが、すでに哺乳瓶に慣れてるようで素直に飲んでくれましたね。
 しかし例の仔牛は私を見るなり大喜びで暴れては柵を跳び越え、凄い勢いですり寄ってくるんですねぇ。「わかったから落ち着け~っ」って感じですが、私の手から一所懸命に飲むあの表情は忘れられません。

 私を母親と勘違いしてるのか知りませんが、なんかこちらも親になった気分になってしまい(母性本能かな?)とても可愛く思いましたよねぇ (^o^)
 …だけど正直複雑な気持ちになったのも事実ですが。 


 というわけで、また長くなってしまったから続きは後日に書きますね。

 
 
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コメント

牧場のバイトと言っても、やっぱ酪農研修生の名目で行った時の事記事を読ませてもらって思い出しました、1日1500円で3食賄い付きだが、過酷だった朝5時~夜8時ぐらいまで仕事でした、一番嫌だったのが牛の尻尾洗いだった、消毒液が入ったバケツに尻尾を浸け糞を落とすが目的らしいが、牛が尻尾触られるを嫌がってブンブン振り回すものだから、顔、服が糞まみれになった事を覚えてます。

そんなこんなで、私の場合3ッ日で逃げ出しました。

  • 2010/03/28(日) 00:40:58 |
  • URL |
  • 市 #JalddpaA
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

あ、そういえば尻尾を洗う仕事もあった気がするが、昔のことで記憶が不確かです。
そうそう、やたら尻尾を振り回す牛っていましたね。
おとなしいけど反抗的な奴は尻尾で叩いてきて、あれがまた細いくせにムチみたいに痛かったよなぁ…。

私も資金さえあれば3日もたずに逃げ出したろうけど、結果的には良い経験をしたと思ってますよ。

  • 2010/03/28(日) 21:43:06 |
  • URL |
  • むてっぽー #-
  • [ 編集 ]

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