今週は人様の仕事に3日出ました。
先日も書いたとおり、築百数十年という茅葺き屋根の古民家の掃除や片づけです。
まぁ片づけてると、骨董品の素晴らしい民具や農機具なんかがたくさん出てきましたよ。
骨董屋に売ればどれほどの価値があるのか、私にはわかりませんけどねぇ 。
そのほとんどはまた保存されるのですが、その中で「解体処分する」と壊されそうになったのがこれらです。

障子などの古い戸ですね。
ハンマーで叩き壊して処分場行きになるところでしたが、捨ててしまうのはあまりにもったいないですよぉ〜。
思わず「私が引き取るから壊さないでくださいっ!」というわけで、頂いてきました …(^-^;
現状では煤けてますが、汚れを落として米糠で磨き上げれば素晴らしいものになる(可能性がある)そうです。
勢いでもらってはきたものの、正直「何に使おうか?」ってとこです。
今の時点では、奥の部屋の間仕切り壁に使ってみようか、って感じでいます。
ま、とりあえず他の仕事に優先順位がありますから、床下に保管しておきましたが…。
去年から「在庫資材やガラクタの処分」をテーマにいろいろやってるのですが、またガラクタが増えてしまいましたねぇ。
いつになったら在庫資材を全部処分できるのでしょうか? …f(^-^;
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昨日今日は久しぶりに人様の仕事に出たのですが、おかげ様で貴重でおもしろい体験をしました。
茅葺き屋根の古民家で掃除や片づけです(茅…カヤとはススキの別名です)。
もちろん廃屋や文化財なんかじゃなくて明治前半の建立から百数十年間、今でも普通に住み続けている屋敷で、ご主人はかつての「豪農」の末裔です。
で、このたび使われてない一部のスペース(といっても我が家の総床面積くらいありますが…)を改装することになりまして、掃除や片づけに呼ばれたわけですね。
今日の仕事は二階部分ですが、広いけど梁に頭が当たるくらい低い部屋でした。話では昔「藁(わら)二階」と呼ばれた部屋だったそうです。
大量の稲藁を蓄える部分と20畳近い作業スペースがありまして、雪の積もる時期に冬仕事として、ここで縄などの藁製品を作っていたとのこと。
しかし今じゃ「50年くらいは、まともに使われたことがないだろう?」と思われる汚れ方です。
頭上はススだらけで、床板の木目が見えないほどにホコリが積もってましたよ〜 (^-^;
驚いたのは床に敷いてある藁のムシロなんですが、汚れてはいるけど腐ってないんですよねぇ。厚手できめ細かく、しかも柔らかい。…藁製の絨毯って感じがしました。
正直、我が家にも敷きたいくらいですが、こんな繊細で実用的な藁の敷物は見たことがありません。
ご主人も「ここにモノを置いとけば、不思議と傷まない」というような話をされてました。
そういや日本の伝統的な家屋は「高温多湿な夏」を基準に通気性が良くなるように造られてるそうです。
ま、反面に冬はすきま風が入ってきて寒いわけですが、腐敗を防ぎ建物の耐久性も高くなるわけですね。
そして囲炉裏のススで真っ黒になった木材は防虫防腐効果もあり、さらに耐久性が増すわけです。
見上げると茅葺き屋根と小屋(屋根部全体)の構造が見えます。
一部にホゾやカスガイの使用があるみたいですが、基本的に茅の屋根部分は縄で縛ってあるだけだし、梁なども単に乗せて置いてあるだけのようです。
これは四季の温度湿度変化や、地震などにも柔軟に対応できる構造ではないかと思いました。
以前に蔵(土蔵)を解体する手伝いをしたこともありましたが、こういった伝統的な建造物に触れる機会があるたびに、最近人気の「高気密住宅」「ツーバイフォーやパネル住宅」、それと(自分が住んでて言うのもなんですが)ログハウス等に好意的な意見が出てこなくなってしまいますよ…。
この家のご主人は昔、この屋敷を取り壊して今風の住宅を建てることも考えたけど、結局は手直ししながら住み続けることを決めたそうです。勝手な意見ですが、私はそれが「英断」だったと考えます。
現時点では汚いだけの「藁二階」ですが、基本的にこのままの状態を残して奇麗に磨き上げたら、とても素敵で魅力的な「茶室」や「応接間」になるんじゃないかと、ススで真っ黒になりながらも想ってみました。
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雪でベランダ(デッキ)が潰れてしまったので、ここ数日はそれの再建をしてました。
山に帰ったらこんな調子でして、まぁ酷いもんです。

「今年も去年のような記録的小雪に違いない」と勝手に決めつけて放っておいたのが悪いんですけどね。
私は「世の中がどうなろうと自分だけは大丈夫」って根拠もなく信じてるタイプの人間なんですよ (^-^;
潰れた原因は束を立ててなかったからですが、幸いに折れた土台は一本だけでした。
床板(角材に近い厚さですが)も何本か折れてますが、配置をやりくりしてそのまま使うことにします。

折れた土台はストックしてる廃材を使いました。一本だけきれいなのが妙ですね。土台全体には防腐剤(去年余った防蟻剤)を塗っておきました。
地面がピンクに見えるのは去年解体した仮小屋のカーペットです。処分に困ったので雑草対策にとひいてあります。
今まで床板は少し隙間を空けながら並べてたのですが、隙間にモノを落とすと下に潜って取りに行くのが面倒なので、今回はピタッと付けて並べることにします。どうせ屋根を架けるから雨の心配はありませんしね。
でもその分材料が足りなくなるわけですから、予備にとっておいた床材他の廃材を追加しました。

ちなみに床板は梁や桁に使ってた材でして、丸ノコで引いて4分割(高さと幅が半分)したものです。
床だけでなく土台や手すりも全部廃材利用ですから、手間だけで予算はかかってません。
というわけで床板を並べ終えました。

あとは床に廃油を(エンジンのオイル交換で出るやつです。裏と側面は並べる前に塗っておきました)塗って完成です(それと冬までに束を立てておかなければ…)。
廃油にどれほどの防腐効果があるか知りませんが、少なくとも虫はつかないだろうと思ってますし、ゴミに出さずに処理できますからこんな形で再利用してますよ。
当初は丸1日で終わる予定でしたが、折れたり腐った木材の補修とか予想外の作業が続出し、例によって思ってた何倍もの時間がかかりました。
やっぱ廃材を構う仕事は手間が多すぎますね。新品の材料を用意したなら、予定通り1日で終わったでしょうけど…。
でもまぁ時間はたっぷりあることだし、あれこれ「工夫ややりくり」を考えながら"のんびり"働くのも面白かったりします (^-^)
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仕事上(今の出稼ぎでなく地元の仕事です)の取引先に2つのログハウス業者(ログだけじゃありませんが)があります。
片方のAさんは"その筋"では結構名の知れた方です。技術はもちろんセンスも相当なもので「坪100万でもいいから建ててほしい」というお客さんも来るそうですよ。
確かに一目で「Aさんの」とわかる個性的かつアイデア豊富なログでして、私も現場に行くのが楽しみでした。
一方のBさんのログハウスですが、なんと「坪35万」という一般住宅並みの価格でフルログを建ててくれる(当時の話ですが)、予算のない施主さんには神様みたいな存在です。
Aさんほど強烈な個性はありませんが、機能や見てくれを損なわずにコストダウンする技術やアイデアに目を見張るものがあります。
Aさんのログは確かに素晴らしいけど、私の技術や予算ではとてもマネのできないものばかりでした(私にとっては観賞用って感じです)。なので私が大いに参考にしたのはBさんのログでしたね。
「オイオイ、素人じゃあるまいしそんなことしていいの?…確かに何も問題ないけどさぁ〜」と思う仕事も結構あるのだけど、アイデアを即実行に移す行動力と、何よりその「度胸」に感心してしまいます。
それと私が考えてやってみたことに自信がないとき、Bさんの現場で似たような発想の仕事を見つけ「ま、プロもやってるんだから大丈夫だろう」と安心したこともありましたねぇ (^-^;
コストダウンは材料費ばかりじゃありません。
プロなら人件費(手間賃)の割合が馬鹿になりませんし、私の場合なら時間の節約になるわけです。
予算(材料、人件費に工期)をどれだけ節約して造れるかも立派な技術だと思いました。
大工や他の職人さんだって「見えない部分」には見てくれの良くない(強度に問題ないが安い)材料を使いますし、仕事もそれなりに簡略してます。
別に「悪質な手抜き」でもなんでもなく、商売として「合理性」を追求してるだけで普通のことなんですよ(他の業種でも同じでしょ?)。…それで施主さんから文句も出ないし、実際何も問題ありませんからね。
私のような素人ごときがプロの技術に近づこうとして、凝れば凝るほど「家が建たなくなる」現実を知ってからは「素人なりに無理のない」家造りを考えるようになりました。
それ以降プロの現場から学ぶことは「素晴らしい技術」ではなく、「合理的な手抜き」に着目するようになりました。
もちろん最低限のことは「手抜き」せずに行う必用があります。
我が家は強度計算もなしに建てた「でたらめログハウス」だけど、一応「4mの積雪」に「台風直撃」と「震度5の地震」を経験して問題ありませんでしたから、どこかの「偽装マンション」よりはマシなんじゃないかと思ってはいます…。
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前年まではYさんの指導の元でログ建設を進めてきたわけですが、この年から孤立無援の作業になってしまいました。
理由は以前に書きましたがYさんの副業(職人仕事)や私用(結婚して家庭を持ち子供もできましたからね)が忙しくなり、私のところへ来てる暇がなくなってしまったんですね。
私は相変わらず(その後何年も)Yさんの本業である農家の仕事は手伝いに行ってましたが、そちらはちゃんと日当を頂いての「仕事」です。しかし我が家の方はとても人様に報酬を払えるような状況でありませんから、当初の話と違ってきても仕方ないですねぇ。
幸いなことに道具や機械類はいままで通り貸していただけたから(それだけでも恵まれてますよ)、後は私ひとりで何とかするしかないわけです。
とはいえ作業に来ない方の道具をいつまでも使ってるわけにもいきませんし、使用頻度の高い道具(丸ノコ、チェーンソー、インパクトドライバーあたり)から少しずつ買いそろえていくようにしました。
でも全部の道具をYさんに返し終わるまで5年くらいかかったでしょうか?
さて、初めてひとりだけで作業したのは土台の上に2段目の丸太を組むことでした。
土台の時は「ラウンドノッチ」という、丸太の曲面だけを写し取る比較的単純な工法で丸太を組みました(それでも初心者の私には四苦八苦でしたが)。
しかし今回は「サドルノッチ」と呼ばれる、交差部分を三角にカットして積んでゆく工法にチャレンジしました。少々複雑ですがこちらの方がいろいろメリットがあるんです(書くのが面倒なので、工法や作業の詳細について興味のある方はご自分で調べてみてくださいね)。
とはいえやり方が全くわからないので、この時ばかりは(この時だけでしたが…)ログハウスの本を真剣に読みましたよ。…細かい写真付きでていねいに解説してあるのですが、部屋で読んでてもさっぱりわかりませんし憶えられません (^-^;
仕方ないから作業場所のすぐ横に本を置き、にらめっこしながら書いてあるとおりにやってみたわけです。私は行動しながら学ばないと飲み込めない馬鹿者なので、やっとそれでログハウスの「ノッチ」とか「グルーブ」といった作業の意味が理解できたわけですね(おかげでその本はチェーンソーの油まみれでボロボロになりました)。
ま、一度理解して憶えてしまえば精神的に(体力的には別として)楽なもんです。
組上がった丸太を眺めながら惚れ惚れとした気分になったものでしたねぇ (^-^)
しかし、ここでログに対する考え方の大転換を迫られることになるわけです…。

※この写真は以前このブログで使用したもので、正面部分と柱を立て始めた頃ですね。実はこの年あたりからの建設写真がほとんど無いんですよ。…呑気に撮影してる状況じゃなかったのもありますが。
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